スキルと今後について

こんばんは、カズやんです。

 

今日は、SAP Basisコンサルタントとしての私のスキルについて触れると共に今後必要となるスキルを検討し、来年2018年の目標としていこうと思います。

 

第1に今年は運用チームの一員として2つのプロジェクトに所属して、多くを経験させてもらいました。

具体的には、

・移送適用作業

・SAP正常稼動確認

・ユーザ作成

・ DBパフォーマンスチューニング(インスタンスメモリ拡張)

・ジョブ設定

・障害対応(DB障害、ロックテーブルオーバフロー)

・SAP起動・停止スクリプト作成

・DB再編成(作業実施予定)

・月次報告書作成

・月次報告業務

 

などこれぐらいが挙げられます。

 

私が今後目指す場所としては、3年間でSAP Basisの全ての変更作業を独力で実施するということです。そのためには、バックエンドの経験が圧倒的に足りていないのが現状です。例としては、

 

・SP適用

・Note適用

・クライアントコピー

・表領域拡張作業

・Ehpアップグレード

 

などが挙げられます。私の現在アサインされているプロジェクトの状況を鑑みると、来年2018年度には経験させてもらえる気配はあるので、とてもワクワクしています。

 

これらの作業を実施することで、SAP Basisコンサルタントとして、どこの会社でも通用するスキルを持っていることを証明できます。来年度9月までにはできそうなので、配属後1年以内に達成できる気がします。

 

確認ですが、資格の棚卸しも大切で、現在は、

Oracle BronzeのSQL試験は終わっていて、DBAを学習中の状況です。加えて、基本情報技術者試験の学習も継続的に実施している段階です。

SAPコンサル試験は現在SAP ADM100を学習しているため、これを来年度4月までに完璧に理解するという目標で業務を行なっています。

 

現状はとても順調に成長できていると言えそうです。

来年度、社内の体制がどのように変わるかに関しては、まだわかりかねますが、今後も頑張って行きますので改めてよろしくお願いいたします。

 

では、今日はここで失礼させていただきます。

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Active Directory をSAP GUIで利用

こんばんは、カズやんです。

今日は、アクティブディレクトリについて考えてみようと思います。

 

皆さん、マイクロソフト社のアクティブディレクトリって使ったことがありますか?

 

アクティブディレクトリは、シングルサインオンを実現するために用いられた技術です。

シングルサインオンとは、アクティブディレクトリ内のクライアントであれば、一度認証を行うことで同ネットワーク内の認証をする必要がないという機能です。

さらに、このシングルサインオンの機能とは別に、アクティブディレクトリ機能を利用することで同時に、同ネットワーク内のクライアント端末の設定をドメインコントローラにて一括で変えることができます。

ドメインコントローラはアクティブディレクトリの対象となるネットワークを管理する端末のことです。全てのクライアント端末はドメインコントローラの設定を反映します。

例として、下記のリンクを参照ください。

www.atmarkit.co.jp

このURLによると、アクティブディレクトリの管理者テンプレートを利用する事で特定のアプリケーションの機能をドメインコントローラにて一括設定が可能になります。

 

言っていることが難しいと思うので、繰り返すと、例えば、Google内のプロキシ設定を管理しているネットワーク内のすべてのクライアントにて反映させたい場合には、ドメインコントローラにて、Google chromeの管理者テンプレートを導入して、プロキシ設定を更新することで、同じネットワーク内のクライアントにもchromeの変更内容を反映させることが出来ます。

 

今回、SAPに確認したところ、SAPでは上記URLのGoogleの管理者テンプレートを用意していないそうで、SAP GUIのOptionの設定情報を変更することはできないようです。

 

ただし、SAP Note 608781を確認すると、SAPにおけるActive Directoryのサポートはあるようですが、SAP GUI750でサポートしているかは現状ではわかりません。Noteが古すぎるからです。

現在、SAP GUI750用のActive Directoryのサポートに関するNote608781の最新版をSAP社が、作成しているようでとりあえず待ちましょう(おそらく、管理者テンプレートは無いはずですが...)

 

では、今日はここで失礼します。

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DB再編成に挑戦

こんばんは、カズヤんです。

とりあえず、年末年始に担当案件で「DB再編成」っていう作業をやるので、その辺に関して書きたいと思います。ちなみにこの作業はSAP Basisコンサルタント業務経験としてLinkedinにかける普遍的なスキルです。ちなみに英語では、DB Reorganizationと言います。作業は丸2日ですが、超楽しみです。

この変更作業に関して、1ヶ月半前からアナウンスされていて、先輩に頼まれています。

 

私: DB再編成って何するんすか? 

先輩: 断片化したDBのデータ領域をキレイキレイすることだよ^ ^

私: なるほど、DBの中をお掃除することなんですね!?

先輩: まぁ、そんなとこよ^ ^

 

で終わったんすけど、クソ適当か笑笑

 

実際には、

DB内の断片化したデータを整列させて、データ領域を大きくする作業

のことを指します。

Oracleの場合、運用中にデータは表領域内のセグメントの中にあるエクステントの中に、「使用しているデータ領域」と「空き領域のデータ領域」が混在し、データが断片化、使用していない領域が発生し、データベースのパフォーマンスが一挙に低下します。

これを食い止めるために、断片化しているデータをひとまとめにして、表領域の空き容量を増加させる作業をするわけです。ちなみこの断片化という言葉はかなり業界標準の言葉でググると死ぬほど出てくるのでSEの方は覚えましょうwww

以下、OracleHPでも解説がありますので参照ください ↓↓

blogs.oracle.com

ちなみに今回は、DB再編成の作業方法を記載します。

ここに記載する意味としては、DBを学んでいる方や、SAP Basis管理者からしたらこういう手順があったらかなり学習の助けになるからです。私は、Oracleの前DB2を学んでいたのですが、DB断片化是正の方法とかは出ても具体的な手順がなかったためイメージしづらく、大変苦痛でした。今回は、出血大サービスで細かく手順書きます。

 

手順としては、

1、バックアップ

2、事前作業

3、再編成作業

4、事後作業

となります。

 

1、バックアップ

バックアップでは、brbackupを利用してバックアップを取得します。brbackupはbrtoolsというSAP版Oracle特有の機能であり、Oracleのパラメータ変更や表領域拡張、今回の再編成などで利用する機能です。

 

 2、事前作業

他のシステムはわかりませんが、どうやらテーブルによってはオフライン再編成でなく、オンライン再編成を実行する必要があるようです。

さらに、Oracle DBのみの作業となるため、SAPは停止しOracleのみを起動するため、この作業中では、Oracleに割り当てるメモリ領域を拡張して作業を行います。

でかいメモリリソースがあれば話は早いのですが、小さいとこでコツコツやるしかないのですw

 

3、再編成作業

 ここから、再編成の作業に入るのですが、再編成を実施する上で下記の手順を踏む必要があります。これでも結構省略しています。大まかにこんな感じで作業を進めます。

要所要所に図を添付しますが、色の気持ち悪さは差し引いてみてくださいww 

3-1.補助表領域の作成

→補助表領域にオンライン再編成でしか処理できない幾つかのテーブルを退避します。

 

            f:id:kazuyaengineer:20171227232703p:plain

3-2.特定テーブルのオンライン再編成

→既存の表領域にある特定テーブルを補助表領域に退避します。

            f:id:kazuyaengineer:20171227233236p:plain

3-3.対象表領域のエキスポート

→特定テーブル以外の表領域データをDBの外のOSの領域に退避します。

         f:id:kazuyaengineer:20171227233715p:plain

3-4.対象表領域の削除

→空っぽになった対象の表領域を削除します。バイバイサヨナラww

         f:id:kazuyaengineer:20171227233845p:plain

3-5.対象表領域の再作成

→今消したものと同じ表領域を作成します。さっきと違うのは、中身が綺麗ということですww

         f:id:kazuyaengineer:20171227233954p:plain

3-6.対象表領域のデータインポート

→DB外のOS領域に出した対象表領域データを3-5で作成した表領域の中にインポートします。つまり、中身が綺麗な表領域の中にデータを整列した状態で戻すイメージです。

        f:id:kazuyaengineer:20171227234331p:plain

 

3-7.特定テーブルの補助表領域からのオンライン再編成

→補助表領域に退避した特定テーブルを中身が綺麗な対象表領域の中に再編成コマンドで戻します。

       f:id:kazuyaengineer:20171227234534p:plain

 

3-8.補助表領域・エキスポートファイル削除

→中身が空っぽのこの表領域と、最後に、DB外のOS領域に出したファイルを削除して終わりです。もう不要です。さよならww

          f:id:kazuyaengineer:20171227234730p:plain

 

4、事後作業

 最後に、統計情報更新してDBの変更内容をシステムに反映させます。そのあと、パラメータを戻したり、利用した補助表領域とエクスポートデータを削除して終わりです。

 

口では、簡単に言える再編成ですが、実際UNIXのようなコマンドベースのOSで作業をするとかなり緻密な計画のもと作業を行うため大変骨の折れる作業となります。今回は先輩に作業を計画を作成してもらっていますが、次回以降は私自身で作業を実施する必要がありそうです。

 

今回は、今私が学習しているOracleDBの内容がもろでるところでとても勉強になりました。実際、SQLスクリプトも理解していないとできない箇所も多々あるのでありがたい経験です。

 

あとは、年始に作業終えて報告できたら幸いです。

今回の記事がBasisに携わる方々にとって有益であることを願っています。

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SAP GUI 750 変更点(2)

こんばんは、カズヤんです。

先日にも投稿しましたGUI750の変更点ですが、もう1点設定ファイルの配布に関してもやっぱり触れておこうと思います。発端は、SAPでWindowsのアクティブディレクトリを使えるのか聞かれたことにもあるわけですが、こういう中央管理のやり方の代替策を探していたので、このファイル配布のことを紹介するわけです。

 

実際、私も利用したわけではないですが、Installation Guideに同様に掲載されている内容です。

 

SAP GUI for Windows 750では、

設定ファイル(SAPUILandscapeGlobal.xmlSAPUILandscape.xml)をWEBサーバからクライアントに自動で配布できる機能があるっぽいです。いずれも、SAP Front End Installation Guide 7.50に記載がある通りです。毎度、これの購読会みたいで大変申し訳ないのですが、日本語版が出ない限りこうやってしつこく見るしかないのが現状です...

こればっかしは、SAP社に頑張ってもらわないとです...

www.sap.com

 

1、PULL リクエストによる配布(SAPの推奨はこっちらしい..)

最近、GitHubで流行っているからなのか、サーバ側で対象ファイルが変更された際に、クライアントPCが能動的に変更を取得する方法です。こちらは、WEBサーバとRemoteシェアによりファイル共有するっぽいです。矢印の方向がフローの流れです。

管理者サーバの以下のLandscapeFileOnServerのキーを下記パスで指定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\SAP\SAPLogon\Options (32 bits) 

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\SAP\SAPLogon\Options) (64 bits)

以下の図がファイルの流れです。

     f:id:kazuyaengineer:20171226205140p:plain

2、PUSH リクエストによる配布

こちらは、データストレージ側のファイルで更新があった場合に、クライアント側PCで受動的に変更ファイルを取得するやり方です。こちらは、データストレージが必要になるのかな(?)

pullリクエストと同様に、キーを同じパスで指定し、データストレージで配布します。

      f:id:kazuyaengineer:20171226205201p:plain

既存のサーバにファイルを置けるはずなので、簡単に実装できると思います。

これ実践されたい方はInstallation Guideを参照してほしいです。

それで、これを実際にやられる方いらっしゃったらぜひ共有してほしいです。

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クラスタ構成に苦戦

こんばんは、カズヤんです。

 

集中して何かに取り組んでいる時に必ず変なのが舞い込んでくる今日この頃ですが、今日はDBのこと書きたかったのですが、クラスター構成について書こうと思います。

 

前回、ハードウェア障害のことを書きましたが、その際従系サーバにフェイルオーバーしていたことに触れましたね。

www.kazusapbasis.com

システム構成に関しては、必ず構成資料の中に設計書なるものがあるのですが、この設計書ってかなり見づらいものなんです(・ω・`)

そこで、もっとわかりやすいクラスタ構成の資料を作成するミッションを授かったのです。

 

ただ、クラスター構成に関しては研修で習ってはいるのですが、全て忘れてるので今日業務中に確認してました。

 

一応使ってるのがHP社のSafe Guardというクラスターソフトウェアなので、情報はたくさんありました ↓↓  パッケージ(クラスタの構成情報のまとまりのこと)なつかしい...

h50146.www5.hpe.com

問題は、今週28日までにやらないといけないのにインプットが追いつかないこと...

 

あとは、SAP Basis領域のディレクトリをよく理解していないのがネックでした。個人的には、NFSの仕組みとか全然わからんですww

 

クラスター構成のソフトウェアって、これ以外にもあるのかな??

って考えるとおぞましい笑

 

Basis範囲広すぎやろ....と思うところで寝ます。

では...

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Oracle Master Bronze DBAの学習

こんばんは、カズやんです。

今日は、Oracle master Bronze DBA試験勉強の進捗ということで、本来なら今日受験の予定でしたが、SAP関連の調べ物が多く少し予定が遅れています。

 

一応、下記テキストは2周して予想問題を解いている段階です。

まだ、これで受験は危ない気がします。

Oracle Master Bronze SQL試験は自宅受験だし、イージーですが、この試験は会場受験のため、しっかり対策しないと26600円ぱあになります...

 一応、全単元を学んで覚えたつもりですが、この試験小賢しいのが、選択肢を3つとか答えさせる問題とか結構あって、確実に正答率70%取れるか危ういんすよねwww

 

SQL試験は、JAVAとかと同じで一応プログラミングなので、毎日SQLPlusにSQLを打ち込めばいいだけでしたが、DBAは管理ツールが多すぎて覚えるのきついですね。

こんなにあるんすよww これ、それぞれ、どう違うか言えないとやばいっぽいですww

 

■インストール関連

OUI(Oracle Universal Installer)

DBCA(Oracle Databese Configuration Assistant)

DBUA(Database Upgrade Assistant)

 

■ネットワーク関連

netmgr(Oracle Net Manager)

netca(Oracle Net Configuration Assistant)

 

インスタンス、データベース管理

EM(Oracle Enterprise Manager)

SQL*Plus

SQL Developer

Recovery Manager(RMAN)

Oracle Secure Backup

Data Pump

SQL *Loader

 

ちなみにこれ、あと少ししたら、HANA DBになるから今後使わないのかな(?)

とか考えると少しモチベ下がります。あと1、2年のためだけに時間を割くのは辛いです.. まあでも、頑張ります..

 

感覚として、今週練習問題やって1月上旬に完結させたいなという感じです。

ちなみに、SQLはすでに合格しているので、あとはこの試験だけ...

ちと予定より遅れてますが、合格報告するのでしばしお待ちを!!

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Meet Up追記

こんばんは、カズやんです。 

そういえば、今週木曜に参加したMeetUpでSAP HANAについて色々聞きましたが、一応誤解している人が結構いるのですが、SAP HANA自体はデータベースのことです。Oracle社がリリースしているDBのことをただ単にOracleというのと似ていて、HANA自体はDBのことです。

 

SAP HANAがSAP社のERPパッケージに搭載された製品がSAP S/4 HANAです。

 

ちなみに、こないだの話を聞いて以前買ったSAP HANAの本を会社から家に持って帰って来ました(実際、難しいからカラムデータ型のとこを少し読んでギブアップして中断していましたww)

ちなみにこれです ↓↓

f:id:kazuyaengineer:20171223201549j:plain

わざわざ東京駅の丸善で買ったような気がするww

この本は、買った当初は本当に訳も分からずモチベあげるために購入したのですが、今HANAについてたくさん聞いたあとに読むと驚くことに内容がどんどん頭に入ってくるんです!! 今は、HANAはガチで勉強するフェイズじゃないので電車で読んでいますが、なかなか良いこと書いてあります。SAP Basisコンサルタントの人はみんな読んだ方がいいです。ちなみに、うちの会社の先輩はほぼ読んだっぽい雰囲気かましてますww

 

ちなみに、SAP社も英語で本を出版していますが、英語オンリーなのと、製本版で1冊70ドルかかるっぽいですwww

だいぶ敷居高め..w

Sap Hana Administration

Sap Hana Administration

 

 

ちなみに、私の買った本ですが、巻末の【著者】紹介欄を見てみると

SAP HANA入門―Powered by IBM Power Systems

SAP HANA入門―Powered by IBM Power Systems

 

10名の氏名が記載されていますが、よく見ると

「新久保浩二」

「花木敏久」

と記載されています。

 

この2名は先日参加したMeetUpの登壇者じゃありませんか!!???

 

新久保さんはSAP JapanのDBスペシャリストで、

花木さんもAccentureのDBスペシャリストで輝かしい技術畑の経歴を持っています。

 

しっかりこれを読んでから行けばよかった....

正直、OLTPとOLAPの仕組みの違いとか本当によくわかっていなかったです。

 

懇親会では世間話しかできませんでしたので、今度は著書に関する質問を何かできたらいいなと思ってます。

 

はい、ということで勉強に戻ります!!では!!

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SAP GUI 750 変更点

こんばんは、カズやんです。

以前もご紹介させていただきましたが、SAP GUI 750 for Windowsの変更点について改めて共有します。

前回は、ユーザ側の視点に立って、必要なところだけをまとめさせてもらいましたが、今回はチーム内に共有する必用性があり、まとめておこうと思います。

kazuyaengineer.hatenablog.com

 

1、SAP GUIのサポートに関して

現在、SAP社によってサポートされているフロントエンドのソフトウェアはSAP GUI 740、および、750です。730に関しては2015年7月15日にサポートが終了していますので注意が必用です。

それぞれのサポート期間をまとめると、

SAP GUI for Windows 740 →  2018年1月9日(もうすぐ切れます)!!

SAP GUI for Windows 750 →  2019年4月9日

 

以外なのが、740ってあと3週間でサポート切れるんですねww

現在740を利用している方々も750に移行することで継続的にサポートを受けられます。以前の記事でも説明しましたが、GUI関連のバグってめちゃくちゃたくさんあるので、サポート対象だと修正パッチがリリースされるので本当に助かります。

個人的には、お客さんは750使ってて、エラー報告少ないので、多くの方が750使ってくれた方が、NoteやKBAのリリースが活発になるので楽しみではあります。

750の情報って英語リリースのNoteは割とあるのですが、日本語翻訳が間に合ってないっぽいので、SAP社が公表している情報レベルで私も伝えられたらと思います。

 

 

2、SAP GUI 750の主な変更点

私は、SAP GUIのインストレーションサーバに関して扱ったことがないので、エンドユーザ側の視点のみで申し上げると、SAP UI Landscape Formatがデフォルトで利用可能になるということです。ちなみに、GUI740からの機能で、740の時には、デフォルトではないはずで、レジストリーキー変更して設定変えられたはずです。

このSAP UI Landscape Formatなるものがかなりの曲者でして、おそらくですが、

各種設定ファイルが2つのxmlファイル(SAPUILandscapeGlobal.xmlSAPUILandscape.xml)に集約されるという点に関して言及していると思われます。

 

具体的には、下記の要領で集約されます。下記はSAP社が公式にリリースしている、

「Front End Installation Guide 7.50」という資料です。リンクもつけておきます。

                設定ファイルの移行の詳細

   f:id:kazuyaengineer:20171221131154p:plain

www.sap.com

全部英語で書かれているので解読が難しいですが、平たく言えばファイルの書式が変わり、古いシステムを利用している場合には、SAP GUIに備え付けられている「Migration Tools」なるものが、ファイルを自動変換してくれるということです。

 

SAP UI Landscape Formatを用いた設定(1)と、SAP UI Landscape Formatを用いない設定(2)の2つの方法があります。

 

私のチームでは、SAP GUI720を使用していたし、接続先設定ファイルsaplogon.iniしかこの辺の設定ファイルを触っていなかったので、改めてこれらのファイルがどのような役割を担っているのか整理していきたいと思います。

 

3、設定シナリオ

これらを踏まえ、下記の設定パターンが想定できます。

(1) SAP UI Landscape formatを用いた設定

 (1)-1 データ移行

 事前にSAP GUIをインストールしていた場合には、設定データの移行ツールを利用

 することで、既存のファイルを新たなxmlファイルに移行可能です。

 (1)-2 最初からセットアップ

 ・Trcd:SLMTを利用して、GUI上で簡単に設定が可能になる。

 →SAP_BASISコンポーネントの7.4以降でサポートされる機能であり、有効化のため

  にNote2311166を適用する必用があります。

 ・自分でXMLファイルを作成するww

   →公式のガイドに載っていたので、笑っていはいけませんが、どうやら自力でxml

  ファイルを作成することも可能ですが、現実的ではないですねww

 

(2) SAP UI Landscape formatを用いない設定

現在、SAPはこの方法を推奨していないそうですが、設定ファイルを自分で設定する必用がありそうです。設定ファイルは次の7ファイルです。

saproute.ini

sapmsg.ini

services

saplogon.ini

sapshortcut.ini

SapLogonTree.xml

 

以下では、これらのファイルの意味するところを整理します。

 

 

4、設定ファイルの種類

■ 管理者設定ファイル

saproute.ini

→利用可能なSAPルータのルート情報、ポート番号が記載されている。SAP Logonにて、新たなSAPルータのエントリを生成するために必用となります。

 パス:%WINDIR%

このファイルに記載されている情報は、SAPルータに接続する際のローカルストリング欄に記載されているはずの情報になります。

 

sapmsg.ini

→メッセージサーバの、IPアドレス、詳細、ポートが記載されている。SAPLogonにて、新たなメッセージサーバのエントリーを生成する目的で用いられます。

パス:%sWINDIR%

メッセージサーバもセントラルインスタンス固有で、ダイアログインスタンスとの通信に用いられるはずです。

 

services

TCP/IPでの接続ポート名を定義。

パス:%WINDIR%\System32\drivers\etc

正直、筆者はこのファイルよくわかりません。

 

■ ユーザ設定ファイル

saplogon.ini

→SAPシステムの接続先エントリーを生成するファイルです。ファイルの中には、SAPLogonにて接続を実施したいシステムのSID・IPアドレス、システム詳細などの情報が含まれます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

管理者が設定することもできますが、ユーザ自身で設定して自身の端末内SAPGUIの接続先設定が可能です。

チーム内の1人の管理者が設定済のSAPUILandscape.xmlとSAPUILandscapeGlobal.xml

をユーザに配布するというやり方です。これなら、設定ファイルの差替えをするだけで設定完了です。

%APPDATA%
\
SAP
\
Common
%APPDATA%
\
SAP
\
Common

 

sapshortcut.ini

→SAPLogonのショートカットエントリー情報を含んでいます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

 

SapLogonTree.xml

→その他設定ファイルの参照先を含んでいます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

 

 

5、終わりに

SAP GUI750どころか、SAPGUIを操作する時間が他の経験者よりも圧倒的に少なかったので本当に必用なかんどころを抑えていないとは思うのですが、SAP UI Landscape formatが便利なのはよくわかりました。

一応、年始から多くのSAPユーザがGUI750を使い出して、私のブログを見てくださることを期待して、もっとGUI関連フロントエンドには敏感でいようと思います。

本記事が少しでもユーザ皆さんの一助になれば幸いです。

では、今日はこの辺で失礼いたします。 

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