こんばんは、カズヤんです。
最近、Linkedin、Facebookなどで学生さんからキャリア相談を持ちかけられることがあり、ソフトウェアベンダーってSIerやITコンサルファームとどう違うのか?といった疑問を問いかけられます。私自身SAPというソフトウェアに携わっているためきちんと答えたいと思います。また、SIerやITコンサルファームと比較して、ソフトウェアベンダーに就職することがどれほど価値あることか語りたいと思います。
目次:
1、ソフトウェアベンダとは
3、ソフトウェアベンダに入るメリット、デメリット
4、個人的な見解
1、ソフトウェアベンダとは
ソフトウェアベンダは、自社製品を持つベンダのことです。通常のSIerなどの会社はお客さんの欲しいシステムの要件をヒアリングしてスクラッチ開発しますが、ソリューションベンダはもともとの自社で製品を保有しており、パッケージ製品とも言われたりします。ソフトウェアベンダの例としては、Microsoft社、Oracle社、SAP社が有名です。
Microsoft、Oracle、SAPを聞いて知らない人はほぼいないんじゃないでしょうか?
Microsoftは、Windowsを開発したことで、ほぼ全てのエンタプライズにて標準利用されるビジネスアプリケーションとなりました。一般向けと法人向けで幅広く利用されるアプリケーションですね。
Oracleは、リレーショナルデータベースの業界トップ企業であり、エンタプライズで利用されるアプリケーションにはほぼ必ずOracleが利用されているとも言われています。
SAPは、企業の基幹システムであるSAPを販売するERP業界トップ企業です。最近では、ERPだけでなくSAP HANAというインメモリデータベースをリリースしたことでも知られ、また、SaaSのソリューションも数多くリリースしておりクラウドの領域にも進出しています。
最近では、猛烈な勢いでSales Forceが日本でも有名になりましたね。
Sales ForceはCRM(Customer Relationship Management)ソリューションの世界を代表するベンダーです。大企業向けだけでなく、中小企業にも導入できることが強みで幅広いセグメントに対してアプローチできることが強みです。個人的にはデジタルソリューションとの相性もよく、ITキャリアとしては一番いい分野だと思ってますww
日本では、テレビCMもやってますし、今はイケイケどんどんのベンダーですね。
3、ソフトウェアベンダに入るメリット、デメリット
では、これらの企業に入社するメリット、デメリットは何でしょうか?
▪️メリット
・ソリューションのエキスパートとみなされる
そもそも、IT企業の構造として、これらベンダーが作った製品を多くのベンダーが技術者を育成し、集めクライアント企業へソリューションを提供する形をとります。そのため、他SIerやITコンサルファームにいるよりも、そのソリューションの高い専門性を持っているとみなされます。これは、その製品が利用される限り最強の勲章となります。
・世界初の事例に触れられる
上記で述べたように、業界でベンダーが製品をリリースすることでその製品の経済圏は動きます。つまり、製品に新たな技術を搭載してリリースした際の導入事例はプライムであるベンダーからスタートすることになります。世界で最初の導入事例の経験者になれる機会がたくさんあるのは圧倒的な魅力です。
・グローバル経験
このような製品は現状では海外で生まれることが多く、アメリカが多数です(SAPはドイツ)。そのため、ソフトウェアベンダー企業は大半が外資系企業のため、超グローバル環境です。常に本部との連携が必要になるため、グローバルな経験が積めるでしょう。
▪️デメリット:
・その業界でしか通用しない専門知識
デメリットは正直ここしか浮かばないですww
この製品ベンダーに入社すると、その製品にしか触れないため、他の技術に疎くなる可能性があると思います。特にSAPに関してはSAP社のSAPコンサルタントとなった場合、SAPだけの技術に詳しいコンサルタント的な側面が強くなり、転職の選択肢が狭まります。この業界でずっとやると決めるなら問題ないし、給与は上がるでしょうが、他のこともやりたい場合には所属年数は長くない方がキャリアのためにはいいのではないでしょうか。
4、個人的な見解
いろいろ述べてきましたが、ソリューションベンダーも当分は絶対なくならない企業が多いので、個人的にはソリューションベンダーに入社するスペックがあるなら是非入ることをお勧めします。給与もいいですしね。それで他のことがやりたいなら2年以内に消えることをお勧めします。
また、学生の方はこれらの企業は採用基準がかなり高いので、相当な対策をすることをお勧めします。SAPキャリアに関しては、私がいつでもご相談にのりますのでいつでもコメント等いただけると幸いです。最後宣伝みたいで恐縮ですが、この辺で失礼します。