Note2449757(同じシステムの認証済RFCに置ける追加の認証チェック)を読み解く

こんばんは、カズヤんです。

最近、ブログを書く頻度を抑えてますが、書くときはしっかり書きます。

今日は、タイトルにもあるように12月度リリースのセキュリティNoteについて説明します。

ちなみにSAPはこういう技術情報を月次でリリースしているので、世界のSAPユーザはリリースと同時に確認し、自社システムにおいてどのような影響が出てしまうのかをその都度確認しています。私もお客さんに毎月重要Noteのリストを提出し、月次報告会にて説明するのがルールになっています。

 

今回は、Note2449757についてで、

同じシステムの認証済RFCに置ける追加の認証チェック

と言う題です。このままでは、意味がわからんすwww

 

現象をみると、

トランザクションSMT1で同じシステムへの明示的な認証済/認証関係は定義されていないにもかかわらず、認証済RFC接続を同じシステムの異なるクライアントまたは異なるユーザに確立することができます。(SAP Support Launchpadから引用)

と記載があります。

 

SAP Basisやって来て、頻繁にRFC接続と言う単語を聞きます。

RFCに関しては、下記を参照して欲しいですが、

SAP ライブラリ - SAP 通信技術のコンポーネント

RFC(Remote Fucntion Callの略)が、SAPシステム間の通信用インターフェースということを押さえておけば取り分け問題ないっす。

 

ちなみに、SAP GUI上では、Trcd:SMT1にて各システム(SID)において認証されているその他SAPシステムの詳細を確認および新規登録できるっぽいです。

 

で話それましたが、

Noteによると、

このTrcd:SMT1をわざわざ実行しなくても、同じシステム上なら自動で認証される設定になっている

らしいのです。

 

SAPは、クライアントというデータ構造をとっているので、各クライアント依存のデータがあったり、ユーザも使い分けられるので、同じシステム内でもクライアントとユーザ固有データが存在します。なので、デフォルトの設定で、同じシステム内でも、別クライアント、別ユーザを利用する際には、わざわざ認証がいらないということです。

 

これって、何が問題なのかと言いますと、

例えば、あるSAP開発機があり、クライアント500で、ユーザkazuyanという実行ユーザで特定ジョブを実行した際に、他のクライアント001とか005とかでもユーザkazuyanを実行ユーザとしてジョブが実行できてしまうため、セキュリティ的によろしくないということです。

 

これを回避するために、このNote2449757上に記載のあるカーネルパッチを適用することで、この認証のデフォルト設定を変更できるそうです。

 

ただ、カーネルパッチ当てたりしてシステムのグレードあげると、システムの別機能で不整合が起きてめっちゃ不具合起きるらしいので、カーネル関連の変更ってかなり避けたい作業らしいので、ほとんどの場合、無視した方がいいのかなと個人的に思います。

あと、今回の自動認証機能が問題になるのは、システムを「集中ユーザ管理」設定しているシステムにおいての話なので、そうじゃない場合はあまり気にしなくてもいいのかなと思います。集中ユーザ管理は、権限などをシステム内で一意にまとめてしまうため、今回の事例が問題になります。

 

まあ、著作権というか、重要な情報っぽいので、詳しくはSAP Support PortalにてSユーザログインし、確認いただけたらと思いますが、SAP経験者でもこのNote解読するの大変かと思いますので、理解の助けになれば幸いです。

 

私も今回のとこでRFCに関しては、見直しました。

今日は、ここまでにしますが、今回説明したNoteの解釈間違ってたりしたらぜひコメントください。

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