SM21(シスログ確認)によるログ監視

こんばんは、カズヤんです。

今日は、SAP Basis管理においてマストとなるシステムログ監視のトランザクションについて説明します。シスログとは、システムにとって重要なイベントが記録されるログのことです。シスログを確認することでシステム稼動に対してクリティカルなイベントなどを早期に発見できます。SAPにおいてシスログ監視のトランザクションはSM21で実行が可能です。

では、早速SAPGUIにて試して見ます。

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Trcd:SM21の実行

 

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すると、こんな画面が出る。

ちなみ、私はSAP_Basis731までしか使ったことなかったので、驚いたのですが、

UIがだいぶ変わっていますね。これがSAP_BASIS740からかはわからないですが、

少し見づらい...www

f:id:kazuyaengineer:20180220233025p:plain

いろんな記号が出ていますが、基本的に赤でなければ問題ないという認識でOKです。

ただし、赤の箇所がいくつかありますので確認してみました。

これをダブルクリックすると次のような画面に飛びます。

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ここに、シスログに吐かれたエラーの詳細が記載されています。

基本的には、エラーの内容はこの画面にてわかるのですが、半分くらい難解なシステム用語が出てくるのでそういう時には、その用語をテキストコピーして、SAPのSupport PortalにてNote検索すると大抵の場合は有益な情報が得られます。

では、今回はどうでしょうか?

 

じっくり見ると、

「Message details」のところの「Message Text」の箇所に

>Total number of Wps(16) exceeds wp_max_no(14)

と記載があります。これは、なんかわかりそうですね。

直訳すると、「ワークプロセスの合計数がwp_max_noを超えている」ということですね。

推測ですが、「実際にシステムに存在するワークプロセス」と「ワークプロセス最大数を定義するパラメータ」の値に不整合があるということでは?

 

ということで、追加調査します。

システム内のパラメータでワークプロセスの最大数を定義するパラメータは

rdisp/wp_max_noでしたので、このパラメータを調べます。

トランザクションはRZ11です。

実行後、「rdisp/wp_max_no」と入力し、参照を選択すると以下の画面になります。

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これを見ると、Current Valueが4となっていることがわかります。

そして、今回画面つけていませんが、

このシステムのデフォルトのワークプロセス数は8ですので、

これら2つに不整合があることを確認しました。

 

ちなみにこのパラメータ変更したことがないのであれですが、おそらく変更したら

シスログの警告はなくなると思われます。今回は、システムを構築後、まだライセンス認証やワークプロセスの確認等を行っていないのでパラメータの変更は行いませんが、シスログの使い方わかってもらえましたら幸いです。

これって、ABAPerの方々やFIコンサルタントの方々は知らないのかな??

ちょっとどこまでがBasis特有の業務かわからないのでコメントとかもらえるとありがたいです。

 

補足ですが、

このシスログは、もちろんOS上でも確認できます。

OSでは、/usr/sap/<SID>/D20/log/SLOG<SAP-instance_number>

このパスがデフォルトで設定されているはずです。

今回私が構築した環境では、/usr/sap/NPL/D00/logのパスに格納されていました。

確認して見ると、中身はSM21の内容と同じであることを確認しました。

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ただ、なぜか真っ直ぐにならない気持ち悪い文字群が出てくるのが玉に瑕ですが....

 

今日はSM21のシスログ監視について説明しましたが、質問などありましたらコメントお願いします。

では、今日はこれにて失礼します!!

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