こんにちは、カズヤんです。
今日は、AIを用いたSAP運用の自動化について書きます。
SAPに関しては、現在多くの技術者がいますが、システムのライフサイクル的には必ず運用フェイズがあるはず。
運用に関しては、ある程度規則性のある作業が多く、その作業をわざわざ上流の技術者が担当する必要はなく、ほとんどを外部委託(アウトソーシング)することが多いです。以前の記事に記載しましたが、運用に関しては、社外の専門業者もしくは、社内のオフショア部隊に定型作業を委託するのが一般的になっています。
最近、面白い記事を見つけたのですが、インドのタタグループのIT部門であるTCS(Tata Consultancy Services)が運用に特化したAIであるIgnio for SAPを市場に投入することが発表され、私も情報を見たのですが、SAPシステムの運用で行なっている定型作業のほとんどはIgnioが自動でやってくれるそうです。IBMのWatsonとの違いはよくわかりませんが、SAPシステム専用の運用ツールって多分世界初なんじゃないかと思います。
下記がプレスリリース(2017年9月のニュースで恐縮ですが) ↓↓
TCS Resources: : 日本TCS、AIを搭載したIT運用ソリューション「ignio」を展開
TCSの社内ベンチャーのdigitateという会社がIgnioのソリューションを提供しているようです↓↓
SAPシステムの運用に関しては、結構いろんなことをやりますが、
SAPシステムの運用業務では下記タスクの自動化を行えるようです。
・ユーザ管理
・ジョブ管理
・移送管理
・Note管理
・IDoc(システム連携の話、筆者はあまりわからない..すみません..)
・ABAPダンプ管理
・ダイアログレスポンス管理
一部まだわからないものもありますが、
今ってどこのSAPシステム運用会社でも、上の管理業務には手順書を用いて対応していると思います。
多分ユーザ管理とかに関しては、依頼をもらって、作業して作業報告までの時間で1時間くらいかかるはずですが、Ignio使うと5分くらいで終わるんじゃないですかねwww
多分、意思決定の部分だけエンジニアが担当する的な感じになるのかな..?
これらが自動化すると定型作業を実施しているエンジニアの需要は一発で無くなります。
まだ、導入がそこまで浸透していませんが、これがどんどん浸透した時に、
運用エンジニアの超過供給になり、現在この業務に従事している人の仕事はなくなると思います。
個人的には、3年は様子を見たいですが、SAP Basisに従事している方はなる早で構築業務に行くか、BPR案件で新しい価値の創出を試みることをお勧めします。