SAPにおける表領域(Table Space)

こんばんは、カズヤんです。

今日は、Oracleを学んでいることから、現在SAP Basisで私が管理することもある表領域に関して書いてみようと思います。

 

まずは、表領域についてですが、表領域には表(テーブル)データが格納されています。表データは、システム内で用いられるデータがSQLによって整列された形で格納されたデータのことです。

例えば、給与計算システムがあったら、社員番号と給与は必ず記載があって、あとは年齢、性別、勤務年数、役職、名前などが一つの表になって記載されているはずです。

 

SAPはERPなので、これら給与に関するものだけでなく、あらゆる社内データをデータベースにて管理しアプリケーションで呼び出す必要があるため、大量の表データが存在します。その表データは表領域に格納されています。

 

特に、メジャーな表領域が

PSAP<スキーマID>

PSAP<スキーマID><リリース>

PSAP<スキーマID>USER

 

これら3つの表領域がメジャーっぽいです。

まず、PSAP<スキーマID>に関してですが、全SAPオブジェクト対象のテーブルが格納されます。なお、SAPシステムのテーブルの中でもこのテーブルが一番容量が大きい気がします。

補足ですが、さすがに表の種類はアプリ担当が知るべきところなのでカバー外ですが、よく出てくるのが、BSISテーブルです。これは、SAP FI関連の会計テーブルで、総勘定元帳:未決済明細データを格納するテーブルだそうです。これめっちゃ出ますし、容量も大きいですww 

 

次の、PSAP<スキーマID><リリース>に関してですが、これはリリース依存のテーブルが格納されます。例えば、SAP Basis 700とかのリリースなら、PSAPSR3700みたいな感じの名前でよく出ます。リリース依存のため、量は少し小さくはなりますが、大切なところです(口では、そう言いますが、実際どんなデータが入っているか調べていませんwwリリース依存だから、そのバージョンのみ使用可能なAddonや修正パッチのことだと思います)。

 

最後に、PSAP<スキーマID>USERに関してですが、これは全カスタマオブジェクト対象の表領域です。カスタマオブジェクトとは、おそらくですが、ユーザーがカスタマインジングしたオブジェクトということだと思います。これ、調べてもあんま出てこないので濁しておきます。ただ、これも、ユーザ固有のものという意味では大切な表領域なので絶対知っておいた方がいいです。

 

今日は、SAPシステムにおけるメジャーな表領域について共有しました。SAP Basisコンサルタントの重要な業務であるDB管理の中でも表領域管理はとても重要です。中でも「表領域拡張作業」は覚える必要があると思います。これは、特別なBRツールにて行う作業で、SAPコンサルとかでもでるらしいです。

正規のOracle Masterとは逸れましたが今日はここまでで失礼します。

では、また!!

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