こんばんは、カズヤんです。
今日は、SAP認定コンサルタント資格について書いていこうと思います。
本来、この資格の受験に関して、実務経験2年くらいで取得すべしと先輩から指示をもらっていたのですが、自身のメンターの方(別の人)には、SAPコンサルを意識した学習を心がけるようにとご指摘いただきました。
と言っても、SAPコンサルのことなんて正直1ミリも考えていなかったわけでSAP社HPから調べるところからスタートしました。
自分は、実務経験があれば、SAPの認定コンサルの資格は関係ないと勝手に思っていたのですが、SAPコンサル資格を持っている方が転職にはかなり有利だと現役コンサルから聞いたのでちょっと調べてみることにしました。
目次:
1、SAP認定コンサルタント資格とは?
2、SAP認定コンサル資格の種類
3、SAP認定コンサルの学習方法
1、SAP認定コンサルタント資格とは?
SAPコンサルとは、よく言いますが、SAP界隈では、SAP担当エンジニアのことをどういうわけか、あえてコンサルタントと呼称します。(これは、結構日本以外の海外では一般的なのですが。)
SAPに関しては、ドイツSAP社が認定資格制度として、SAPコンサルタント認定制度を導入しています。まあ、要するに「ベンダー資格」ですww
ただし、他のベンダー資格と違うのは、SAPコンサルタント資格に合格すると、SAP社が提供しているSユーザ登録が可能です、Sユーザ保有により、SAP社が提供するNoteやKBAにいつでもアクセスができ、SAPシステムの最新ナレッジを常にみることが可能になります。これ、結構でかいです。
さらに、この資格ですが、受験料が5万円ほどで、SAP社のトレーニング受講で100万程度かかります(実務経験で埋めることも可能なので安心ください)。
日本で、SAPコンサルタントとして、転職する際にはかなり評価が上がるそうなので、ROI(Return On Investment)はかなり高く、苦労して取る価値はあると言えます。ただ、勘違いして欲しくないのが、この資格がないとSAPコンサルができないと言うわけではありません。必要条件ではあるけど十分条件ではないと言うことに注意です。
2、SAP認定コンサル資格の種類
単に、SAPシステムといっても数多くの製品をリリースしているため、認定コンサルタントの資格もかなり多く存在します。
SAP社のHPから、現在取得可能な資格の一覧を確認できますが、今回は私の専門領域であるSAP Basis、つまり、SAP NetWeaver関連の資格についてみていきます。
現在、SAP NetWeaverの3つのバージョン(7.3、7.4、7.5)で認定資格がリリースされています。そこから、異なるデータベース製品毎に分かれる形になります。ただし、今後は7.5の最新の取得がメインとなるでしょう。7.5の認定資格は下記となります。
■ SAP Certified Technology Associate - System Administration (SAP HANA as a Database) with SAP NetWeaver 7.5
■ SAP Certified Technology Associate – System Administration (DB2 LUW) with SAP NetWeaver 7.5
■ SAP Certified Technology Associate – System Administration (SAP ASE) with SAP NetWeaver 7.5
■ SAP Certified Technology Associate – System Administration (SAP Max DB) with SAP NetWeaver 7.5
■ SAP Certified Technology Associate – System Administration (Oracle DB) with SAP NetWeaver 7.5
各資格の出題範囲はSAP社のHPにて確認可能です↓
正直、Fioriとかあんまわからんすw
私の場合は、Oracle案件が多いため、Oracle管理の資格取得を検討していますが、HANA DBの登場により、実際にはHANA向けの管理者資格の取得となりそうです。
本当に、Oracle学んだ意味ですよねえ...まあ、ここはお金を出してくれるマネジメント層に相談ですww
参考サイト:
SAP Basisコンサルタントとは!? 求められるスキルセットや業務内容を解説 | グランパスコンサルティング株式会社
3、SAP認定コンサルの学習方法
SAP認定コンサル資格の取得方法としては、SAP社の高額なトレーニングを受講するか、もしくは、実務経験の中で学んで行くしかないのが現状です。恐らく、SAPの導入など、SAP関連の事業を行なっている企業においては、企業内でSAPコンサル試験のナレッジを保持しているはずです。企業としても、100万かかるコンサルトレーニングを全員に受講させているはず金銭的な余裕がないのが現状です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
■ SAP未経験で今後参入を検討の方
→(1) SAPのトレーニングの受講
(2) 未経験採用を実施している企業にて実務経験を積む
■ SAP経験者で資格取得を検討の方
→(1) 所属している企業のナレッジを活用し資格取得を目指す
SAPコンサル取得の道があまりにも険しいので、実際には経験者のブログや動画を見てイメージを掴むことも可能です。以下では、私が実際に利用しているフリー素材をご紹介します。ただし、どちらの素材も日本語ではなく、英語によるものが主流です。
■テキスト素材
(1) SAP Basis Administration Handbook, NetWeaver Edition
以前の記事でも紹介しましたが、この本は高価ですが、Basisコンポーネントについてかなり詳細に書かれているため学習素材としては、完璧です。英語で書かれていますが、PDF版を使って、Google翻訳かけれな問題なしです。超オススメです。
SAP Basis Administration Handbook, NetWeaver Edition
- 作者: Ranjit Mereddy
- 出版社/メーカー: McGraw-Hill Education
- 発売日: 2011/11/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
■ブログ素材
(1) SAP Basis Tutorials
本ブログは、SAP Basisの構築・運用業務に精通したインド人コンサルタントによるブログです。記事数が圧倒的ですww
Basisの基本的な機能から、トラブルシューティング、パフォーマンスチューニングなど、かなり幅広く、詳細に書かれているので、SAPコンサル受験にはうってつけの素材だと思っています。Basisに関してはブログがそこまで多くないので、彼のブログが世界で最も良い素材だと思います。英語の勉強にもなるので、オススメ度マックスです。
sapbasisdurgaprasad.blogspot.jp
(2) SAP Basisの窓
英語にアレルギーがあるという方には、下記のブログもオススメです。前述のブログと比較すると、SAPの中でも、あまり話題にならない機能やエラーの説明を書かれていて、とてもためになります。私の職場のエンジニアも全員このブログを知っていて、日本における認知度は一番だと思います。ぜひ、確認して見てください。
■Youtubeの素材
(1) SAP Masters
この動画もインド人エンジニアの方のブログです。動画数がそこまで多くないのですが、ユーザ管理やクライアント管理といったSAP Basisにて大切な論点を実際の操作画面とともに紹介してくれているのでわかりやすいです。Basis初心者の方は、とにかくSAP GUIの画面になれることが大切です。ぜひ見て見てください。
4、最後に
ここまで、SAP認定コンサルについて書きましたが、SAPに関わらず、システムは絶え間なく進化するので、資格取得後も知識をアップデートする必要があります。
前項でも紹介しましたが、SAPに関しては、現在、S/4 Hana向けの認定資格もあるため、私が受験するのもこれになるかもです(会社に指定されそう..)。S/4 Hanaに関しては、新しく、HANA DBが登場するのでこの辺のキャッチアップがきついっぽいです。
ただ、認定コンサルの威力は絶大のため取得モチベめっちゃ上がってます!!
同じ境遇の方、もしくは今後取得を目指される方頑張りましょう。
本件に関して気になることありましたら積極的なコメントをお待ちしています。
詳しい方いらっしゃたらナレッジ共有お願いします!!
では、今日はこれで失礼します!!