会計知識の重要性
皆さん、こんにちは、カズヤんです。
今日は、勤労感謝の日で仕事はお休みだったわけですが、平日の仕事がある日には大抵家に帰って、基本情報とかベンダー資格の勉強をするのが日課となっています。
ただし、今日みたいな、休日は身が入らないから、Pythonとか会計の勉強とか最近してます。
今日は、技術以外のことをしたいと思ったので、会計の勉強をしていて、
改めて、会計の重要性を感じたので、読んだ本を共有します。
ちなみにですが、エンジニア業務で会計の知識は一ミリもいきませんwww
BPRコンサルタントに転職する際に必要なので勉強しています。
私が、今日読んだのは以下の本です ↓↓

「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 単行本
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小宮さんという経営コンサルタントの方の本です。
米国アイビーリーグ、ダートマスでMBAを取られた正真正銘の方です。
本自体は、ユル~い簡単そうなオーラが出ていますが、実際には簿記検定2級程度の知識と管理会計の知識が少し必要かと思います。
私は、学生時代に税理士法人にて仕分けのアルバイトをしまくっていたので、この辺は理解に難くないです(自慢ww)
この本では、現在ホットな企業戦略を会計的側面から分析しており、なぜ企業が市場優位になっているのかを紐解いてくれます。
この本で、強調されていたものの中で、個人的に
「キャッシュフロー計算書」の内容が面白かったです。
そもそも、学部生の時に、財務諸表といったら、貸借対照表と損益計算書でしたが、
この2表だけでは、企業のキャッシュフロー(現金の動き)がトラックできないということが問題視され、キャッシュフロー計算書ができたそうです。
キャッシュフロー計算書は、
・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー
の3つの領域に分かれていて、
営業キャッシュフロー
→営業活動でのキャッシュフロー
投資キャッシュフロー
→投資支出
財務キャッシュフロー
→資金の過不足の調整、株主還元
等が記載されています。
ある企業が損益計算書上は利益が出ていて良好な経営状況であるのに、
数年後には、他の競合企業よりも利益体質の弱い企業になってしまう
ことがあるそうで、これは、キャッシュフロー計算書における投資キャッシュフローの値が他の年に比べると低いことを確かめることで、企業が投資に資金を投入していないことがわかるそうです。
現に日産のカルロスゴーンが社長に就任して、日産をV字回復させた際にも、日産は国内競合のトヨタやホンダに比べ、ハイブリッドカーの開発に大幅に遅れをとっていたそうです。その当時のキャッシュフロー計算書上では、投資キャッシュフロー額が極めて低かったそうです。
※今は、日産リーフを発売してかなりの成功を収めてますので、この経営改善活動後に大幅な設備投資に乗り出したとみて良いでしょうが...
つまり、一般的に企業の財務体質を見る際には、貸借対照表を見る。
企業の経営成績を見る際には、損益計算書を見る。
的なことが言われていますが、キャッシュフロー計算書からわかることはめちゃめちゃたくさんあるというのがインプリケーションです。
こんな風に、エンジニアをしていると絶対関わらない領域だったので、かなり良い勉強になりました。熱中して2時間で読み終えました!!
この他にも、
減価償却がプロダクトの価格に与える影響
とかをすごくわかりやすく書かれていたので、良い気分転換になりました。
ちなみに、私の会社も新人は簿記3級取得を推奨されていますが、実際3級とかとってもクソほど役に立たないはずです。
あと、個人的に思うのが、今回この本を読んで、簿記の仕分けと財務諸表を読む力は全く違うものだなとつくづく思いました。
あとは、ビジネス共通言語として、会計ってかなり大切だと思います。
公認会計士のプロボノ、外資コンサル、ベンチャーキャピタリスト、NPO代表の方々とお話をする機会があったのですが、事業の将来性とか経営用語出されても正直言っていることがわかりませんでした。
今思えば、エンジニア志望だったので、NPOの事業について財務的な視点で言われてもわからないことだらけでしたが、エンジニアで財務について知ってたらこういった人たちとも対等に話せるし、自身の知見もさらに広がると思います。
エンジニアは結構ミクロな世界の生き物だとつくづく感じます。
このまま、この世界で小さく終わるのか、また、新しい場所で今の知見を生かしてバリューを出すかは自分次第だなと思っています。
つかの間の休息も終わりで、また明日のラスト1日有終の美としたいですね。
では、明日も頑張りますしょう!!
今日はここまでで...