皆さん、こんにちは、カズヤんです。
今日は、前回同様GUI750の画面設定について書きたいと思います。
前回の記事 ↓で、
Trcd:SLMTの利用により、SAP GUIの接続先設定が可能である旨を記載しましたが、
GUI Instllation Guideでは、このSLMT利用が推奨されていたとしても、実際は集中的・効率的に管理できるだけのツールであり、ファイルの差替えでも問題ないということを専門家の方から聞きました(SAPの公式見解ではない)。
このSLMT利用のためには、SAP_BASISコンポーネントの740以降となっているため、おそらく、SAP_BASIS 730以前では利用できないと思われます。
では、このSLMT機能が使えない場合はどうするのか?
いくつか選択肢があるのですが、
(1) SAPUILandscape.xmlファイルとSAPUILandscapeglobal.xmlファイルを差し替え
(2) レジストリ変更により、システムにsaplogon.iniファイルを読ませに行かせる
(3) GUI上で手動で接続先設定情報を入力する
(1)に関しては、
この、SAPUILandscap.xmlファイルの中に、「uuid」というidが振られており、このidが端末依存の場合に、他の端末に差し替えた際に利用できるかが不明なのです。
実際、チーム内の別端末でファイル差替えを実施したのですが、GUIの稼動には何も問題なかったです。
現在、SAP社に問い合わせしているので何とも言えないのですが、ここがクリアになれば、簡単にGUI750を利用できるっぽいです。
(2)に関しては、
レジストリ変更がシステムに問題ないのかが怪しいところです。
さらに、Installation Guideによると、2つのXMLファイルはかつてのシステム設定ファイルの内容を下記の要領で引き継いでいるようです。
NWBCOptions.xml
saproute.ini
sapmsg.ini
services
→ SAPUILandscapeGlobal.xml
saplogon.ini
sapshortcut.ini
SapLogonTree.xml
→ SAPUILandscape.xml
そこで、レジストリ変更して、saplogon.iniファイルをシステムに読ませたとしても、saplogon.ini 以外のファイルの内容はどう読み込ませるのかという問題が生じるので、個人的にはやめた方がいいのではと思う方法です。
(3)に関しては、
一番確実ですが、一番めんどくさいやり方です。
SAP GUIを起動し、起動後に、GUI上のオプションにて1つ1つの設定を行えます。
これは、お客さん側のユーザの規模によりますが、基本的にユーザは多いはずなので、自動化の道を選ばざるを得ないでしょう。少数だったらこの方法がベターですね。
前回、GUI760リリースについて言及しましたが、どうやら来年度にリリースされるそうです。GUI750でもこれだけ不明確なことだらけなのに、GUI760出たらと思うと恐ろしいです。まあ、正直SAP Japanに日本語のリソースを出してもらえたら嬉しいですね。英語版だと理解に齟齬が出てしますので、本当お願いしたいです。
次回も多分SAP関連書きます。次回もよろしくお願いします!!