SAP Basis について

皆さん、SAP Basisって聞いたことがありますでしょうか。

私は、SAP Basisのエンジニアなのですが、私自身の業務内容を同期に説明する際によく苦労します。なぜなら、SAP Basisというのはミドルウェアであり、SAPが独自に開発した技術であるため、一般的なOS上にアプリを乗っけるシステム環境とは大きく異なるためです。以下にてこのややこしいBasisについて詳しく説明していきますね。

 

1、SAP Basisとは

そもそも、SAP BasisとはSAPというビジネスアプリケーションのミドルウェアコンポーネントを指します。SAPはその他のアプリケーションとは異なり、OS上にアプリを構築するのではなく、OS上にBasisというミドルウェアをインストールし、その上にアプリケーションソフトを乗っけるという構造になっており、アプリとOSに挟まれる形になります。以下の図を見ていただけると簡単に構造が理解できると思います。

 

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SAPの成功要因の1つとして、このSAP Basisというミドルウェアの開発により、OSやDBが異なっていてもアプリの構成に与える影響はなくなり開発が容易になるのです。

(BasisとDBは同じ上下の関係になっていますが、実際には同列の構成です。)

 

2、SAP Basisエンジニアの業務

SAP Basisエンジニアといってもどんな業務があるのか、何がやりがいになるのか?、多くのコンポーネント(FI、CO、SSなど)が存在する中でキャリアパスってどうなっているのか?きになると思います。そこで、順を追って説明したいと思います。

 

(1)SAP Basisエンジニアの業務内容

SAP Basisエンジニアの業務は、主に以下の業務が挙げられます。

ランドスケープ設計

マイグレーション

・アップグレード

・パフォーマンスチューニング

・システム管理

・移送管理

・バックアップ設計

トラブルシューティング

・月次報告

 

業務内容はシステムに依存するため、Basisの業務はどこの会社に行ってもだいたい同じです。ちなみに利用する技術として以下が挙げられます。

 

<サーバー環境>

UNIXWindows Server

<DB>

Oracle Database 、IBM DB2

 

その他にも利用可能な技術はありますが、よく求人に書かれているものだけ挙げています。

 

(2)SAP Basisエンジニアのやりがい

Basisエンジニアのやりがいとしては、まずSAPという企業の基幹システムのインフラ部分を管理している点です。私は運用フェイズにいますが、インシデントが発生した際の原因分析を行うことが多々あるのですが、解決したときの安心感と達成感はこの上ない幸せです。

 

(3)SAP Basisエンジニアのキャリアパス

Basisエンジニアの業務は先にあげましたが、構築フェイズと運用フェイズで役割が少し異なります。

 

通常は、

運用エンジニア → 構築エンジニア → Basisアーキテクト/コンサルタント

となり、アーキテクトやコンサルタントの段階では、企業のBPR案件においてのバリュー創出が求められる非常にやりがいのある環境で業務を行えます。

 

3、Basisコンポーネントの流行り

現在のR/3システムはSAP社により2025年度にサポート終了が発表されていて、S/4 HANAへのマイグレーション案件が増えているのが現状です。さらにS/4 HANAはクラウドベースとオンプレミスが選べるそうなのですが、昨今のクラウド移行ブームを受けて、クラウド移行とこのS/4 HANAマイグレーションを企業がどのように実施していくのかに注目が集まっているそうです。

 

下記リンクによると、

今後、国内企業の多数は

クラウド移行→S/4HANAマイグレーション

という順で移行を進めていくと述べられています。

 

リンク参照)

japan.zdnet.com

 

私の会社でも増えるとなると、今以上にクラウド、HANAを学習せねば潮流についていけませんね。頑張るしかない....

 

4、終わりに

SAP Basisは国内ではかなり希少種なので、仕事には困りません。さらに2025年の保守期限切れまではクラウド移行、S/4 HANAマイグレーションに向けエキサイティングな分野となりそうですね。今後もテクニカルなお話を提供できるように努めます。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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