SAP GUI 750 変更点(2)

こんばんは、カズヤんです。

先日にも投稿しましたGUI750の変更点ですが、もう1点設定ファイルの配布に関してもやっぱり触れておこうと思います。発端は、SAPでWindowsのアクティブディレクトリを使えるのか聞かれたことにもあるわけですが、こういう中央管理のやり方の代替策を探していたので、このファイル配布のことを紹介するわけです。

 

実際、私も利用したわけではないですが、Installation Guideに同様に掲載されている内容です。

 

SAP GUI for Windows 750では、

設定ファイル(SAPUILandscapeGlobal.xmlSAPUILandscape.xml)をWEBサーバからクライアントに自動で配布できる機能があるっぽいです。いずれも、SAP Front End Installation Guide 7.50に記載がある通りです。毎度、これの購読会みたいで大変申し訳ないのですが、日本語版が出ない限りこうやってしつこく見るしかないのが現状です...

こればっかしは、SAP社に頑張ってもらわないとです...

www.sap.com

 

1、PULL リクエストによる配布(SAPの推奨はこっちらしい..)

最近、GitHubで流行っているからなのか、サーバ側で対象ファイルが変更された際に、クライアントPCが能動的に変更を取得する方法です。こちらは、WEBサーバとRemoteシェアによりファイル共有するっぽいです。矢印の方向がフローの流れです。

管理者サーバの以下のLandscapeFileOnServerのキーを下記パスで指定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\SAP\SAPLogon\Options (32 bits) 

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\SAP\SAPLogon\Options) (64 bits)

以下の図がファイルの流れです。

     f:id:kazuyaengineer:20171226205140p:plain

2、PUSH リクエストによる配布

こちらは、データストレージ側のファイルで更新があった場合に、クライアント側PCで受動的に変更ファイルを取得するやり方です。こちらは、データストレージが必要になるのかな(?)

pullリクエストと同様に、キーを同じパスで指定し、データストレージで配布します。

      f:id:kazuyaengineer:20171226205201p:plain

既存のサーバにファイルを置けるはずなので、簡単に実装できると思います。

これ実践されたい方はInstallation Guideを参照してほしいです。

それで、これを実際にやられる方いらっしゃったらぜひ共有してほしいです。

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クラスタ構成に苦戦

こんばんは、カズヤんです。

 

集中して何かに取り組んでいる時に必ず変なのが舞い込んでくる今日この頃ですが、今日はDBのこと書きたかったのですが、クラスター構成について書こうと思います。

 

前回、ハードウェア障害のことを書きましたが、その際従系サーバにフェイルオーバーしていたことに触れましたね。

www.kazusapbasis.com

システム構成に関しては、必ず構成資料の中に設計書なるものがあるのですが、この設計書ってかなり見づらいものなんです(・ω・`)

そこで、もっとわかりやすいクラスタ構成の資料を作成するミッションを授かったのです。

 

ただ、クラスター構成に関しては研修で習ってはいるのですが、全て忘れてるので今日業務中に確認してました。

 

一応使ってるのがHP社のSafe Guardというクラスターソフトウェアなので、情報はたくさんありました ↓↓  パッケージ(クラスタの構成情報のまとまりのこと)なつかしい...

h50146.www5.hpe.com

問題は、今週28日までにやらないといけないのにインプットが追いつかないこと...

 

あとは、SAP Basis領域のディレクトリをよく理解していないのがネックでした。個人的には、NFSの仕組みとか全然わからんですww

 

クラスター構成のソフトウェアって、これ以外にもあるのかな??

って考えるとおぞましい笑

 

Basis範囲広すぎやろ....と思うところで寝ます。

では...

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Oracle Master Bronze DBAの学習

こんばんは、カズやんです。

今日は、Oracle master Bronze DBA試験勉強の進捗ということで、本来なら今日受験の予定でしたが、SAP関連の調べ物が多く少し予定が遅れています。

 

一応、下記テキストは2周して予想問題を解いている段階です。

まだ、これで受験は危ない気がします。

Oracle Master Bronze SQL試験は自宅受験だし、イージーですが、この試験は会場受験のため、しっかり対策しないと26600円ぱあになります...

 一応、全単元を学んで覚えたつもりですが、この試験小賢しいのが、選択肢を3つとか答えさせる問題とか結構あって、確実に正答率70%取れるか危ういんすよねwww

 

SQL試験は、JAVAとかと同じで一応プログラミングなので、毎日SQLPlusにSQLを打ち込めばいいだけでしたが、DBAは管理ツールが多すぎて覚えるのきついですね。

こんなにあるんすよww これ、それぞれ、どう違うか言えないとやばいっぽいですww

 

■インストール関連

OUI(Oracle Universal Installer)

DBCA(Oracle Databese Configuration Assistant)

DBUA(Database Upgrade Assistant)

 

■ネットワーク関連

netmgr(Oracle Net Manager)

netca(Oracle Net Configuration Assistant)

 

インスタンス、データベース管理

EM(Oracle Enterprise Manager)

SQL*Plus

SQL Developer

Recovery Manager(RMAN)

Oracle Secure Backup

Data Pump

SQL *Loader

 

ちなみにこれ、あと少ししたら、HANA DBになるから今後使わないのかな(?)

とか考えると少しモチベ下がります。あと1、2年のためだけに時間を割くのは辛いです.. まあでも、頑張ります..

 

感覚として、今週練習問題やって1月上旬に完結させたいなという感じです。

ちなみに、SQLはすでに合格しているので、あとはこの試験だけ...

ちと予定より遅れてますが、合格報告するのでしばしお待ちを!!

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Meet Up追記

こんばんは、カズやんです。 

そういえば、今週木曜に参加したMeetUpでSAP HANAについて色々聞きましたが、一応誤解している人が結構いるのですが、SAP HANA自体はデータベースのことです。Oracle社がリリースしているDBのことをただ単にOracleというのと似ていて、HANA自体はDBのことです。

 

SAP HANAがSAP社のERPパッケージに搭載された製品がSAP S/4 HANAです。

 

ちなみに、こないだの話を聞いて以前買ったSAP HANAの本を会社から家に持って帰って来ました(実際、難しいからカラムデータ型のとこを少し読んでギブアップして中断していましたww)

ちなみにこれです ↓↓

f:id:kazuyaengineer:20171223201549j:plain

わざわざ東京駅の丸善で買ったような気がするww

この本は、買った当初は本当に訳も分からずモチベあげるために購入したのですが、今HANAについてたくさん聞いたあとに読むと驚くことに内容がどんどん頭に入ってくるんです!! 今は、HANAはガチで勉強するフェイズじゃないので電車で読んでいますが、なかなか良いこと書いてあります。SAP Basisコンサルタントの人はみんな読んだ方がいいです。ちなみに、うちの会社の先輩はほぼ読んだっぽい雰囲気かましてますww

 

ちなみに、SAP社も英語で本を出版していますが、英語オンリーなのと、製本版で1冊70ドルかかるっぽいですwww

だいぶ敷居高め..w

Sap Hana Administration

Sap Hana Administration

 

 

ちなみに、私の買った本ですが、巻末の【著者】紹介欄を見てみると

SAP HANA入門―Powered by IBM Power Systems

SAP HANA入門―Powered by IBM Power Systems

 

10名の氏名が記載されていますが、よく見ると

「新久保浩二」

「花木敏久」

と記載されています。

 

この2名は先日参加したMeetUpの登壇者じゃありませんか!!???

 

新久保さんはSAP JapanのDBスペシャリストで、

花木さんもAccentureのDBスペシャリストで輝かしい技術畑の経歴を持っています。

 

しっかりこれを読んでから行けばよかった....

正直、OLTPとOLAPの仕組みの違いとか本当によくわかっていなかったです。

 

懇親会では世間話しかできませんでしたので、今度は著書に関する質問を何かできたらいいなと思ってます。

 

はい、ということで勉強に戻ります!!では!!

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SAP GUI 750 変更点

こんばんは、カズやんです。

以前もご紹介させていただきましたが、SAP GUI 750 for Windowsの変更点について改めて共有します。

前回は、ユーザ側の視点に立って、必要なところだけをまとめさせてもらいましたが、今回はチーム内に共有する必用性があり、まとめておこうと思います。

kazuyaengineer.hatenablog.com

 

1、SAP GUIのサポートに関して

現在、SAP社によってサポートされているフロントエンドのソフトウェアはSAP GUI 740、および、750です。730に関しては2015年7月15日にサポートが終了していますので注意が必用です。

それぞれのサポート期間をまとめると、

SAP GUI for Windows 740 →  2018年1月9日(もうすぐ切れます)!!

SAP GUI for Windows 750 →  2019年4月9日

 

以外なのが、740ってあと3週間でサポート切れるんですねww

現在740を利用している方々も750に移行することで継続的にサポートを受けられます。以前の記事でも説明しましたが、GUI関連のバグってめちゃくちゃたくさんあるので、サポート対象だと修正パッチがリリースされるので本当に助かります。

個人的には、お客さんは750使ってて、エラー報告少ないので、多くの方が750使ってくれた方が、NoteやKBAのリリースが活発になるので楽しみではあります。

750の情報って英語リリースのNoteは割とあるのですが、日本語翻訳が間に合ってないっぽいので、SAP社が公表している情報レベルで私も伝えられたらと思います。

 

 

2、SAP GUI 750の主な変更点

私は、SAP GUIのインストレーションサーバに関して扱ったことがないので、エンドユーザ側の視点のみで申し上げると、SAP UI Landscape Formatがデフォルトで利用可能になるということです。ちなみに、GUI740からの機能で、740の時には、デフォルトではないはずで、レジストリーキー変更して設定変えられたはずです。

このSAP UI Landscape Formatなるものがかなりの曲者でして、おそらくですが、

各種設定ファイルが2つのxmlファイル(SAPUILandscapeGlobal.xmlSAPUILandscape.xml)に集約されるという点に関して言及していると思われます。

 

具体的には、下記の要領で集約されます。下記はSAP社が公式にリリースしている、

「Front End Installation Guide 7.50」という資料です。リンクもつけておきます。

                設定ファイルの移行の詳細

   f:id:kazuyaengineer:20171221131154p:plain

www.sap.com

全部英語で書かれているので解読が難しいですが、平たく言えばファイルの書式が変わり、古いシステムを利用している場合には、SAP GUIに備え付けられている「Migration Tools」なるものが、ファイルを自動変換してくれるということです。

 

SAP UI Landscape Formatを用いた設定(1)と、SAP UI Landscape Formatを用いない設定(2)の2つの方法があります。

 

私のチームでは、SAP GUI720を使用していたし、接続先設定ファイルsaplogon.iniしかこの辺の設定ファイルを触っていなかったので、改めてこれらのファイルがどのような役割を担っているのか整理していきたいと思います。

 

3、設定シナリオ

これらを踏まえ、下記の設定パターンが想定できます。

(1) SAP UI Landscape formatを用いた設定

 (1)-1 データ移行

 事前にSAP GUIをインストールしていた場合には、設定データの移行ツールを利用

 することで、既存のファイルを新たなxmlファイルに移行可能です。

 (1)-2 最初からセットアップ

 ・Trcd:SLMTを利用して、GUI上で簡単に設定が可能になる。

 →SAP_BASISコンポーネントの7.4以降でサポートされる機能であり、有効化のため

  にNote2311166を適用する必用があります。

 ・自分でXMLファイルを作成するww

   →公式のガイドに載っていたので、笑っていはいけませんが、どうやら自力でxml

  ファイルを作成することも可能ですが、現実的ではないですねww

 

(2) SAP UI Landscape formatを用いない設定

現在、SAPはこの方法を推奨していないそうですが、設定ファイルを自分で設定する必用がありそうです。設定ファイルは次の7ファイルです。

saproute.ini

sapmsg.ini

services

saplogon.ini

sapshortcut.ini

SapLogonTree.xml

 

以下では、これらのファイルの意味するところを整理します。

 

 

4、設定ファイルの種類

■ 管理者設定ファイル

saproute.ini

→利用可能なSAPルータのルート情報、ポート番号が記載されている。SAP Logonにて、新たなSAPルータのエントリを生成するために必用となります。

 パス:%WINDIR%

このファイルに記載されている情報は、SAPルータに接続する際のローカルストリング欄に記載されているはずの情報になります。

 

sapmsg.ini

→メッセージサーバの、IPアドレス、詳細、ポートが記載されている。SAPLogonにて、新たなメッセージサーバのエントリーを生成する目的で用いられます。

パス:%sWINDIR%

メッセージサーバもセントラルインスタンス固有で、ダイアログインスタンスとの通信に用いられるはずです。

 

services

TCP/IPでの接続ポート名を定義。

パス:%WINDIR%\System32\drivers\etc

正直、筆者はこのファイルよくわかりません。

 

■ ユーザ設定ファイル

saplogon.ini

→SAPシステムの接続先エントリーを生成するファイルです。ファイルの中には、SAPLogonにて接続を実施したいシステムのSID・IPアドレス、システム詳細などの情報が含まれます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

管理者が設定することもできますが、ユーザ自身で設定して自身の端末内SAPGUIの接続先設定が可能です。

チーム内の1人の管理者が設定済のSAPUILandscape.xmlとSAPUILandscapeGlobal.xml

をユーザに配布するというやり方です。これなら、設定ファイルの差替えをするだけで設定完了です。

%APPDATA%
\
SAP
\
Common
%APPDATA%
\
SAP
\
Common

 

sapshortcut.ini

→SAPLogonのショートカットエントリー情報を含んでいます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

 

SapLogonTree.xml

→その他設定ファイルの参照先を含んでいます。

パス:%APPDATA%\SAP\Common

 

 

5、終わりに

SAP GUI750どころか、SAPGUIを操作する時間が他の経験者よりも圧倒的に少なかったので本当に必用なかんどころを抑えていないとは思うのですが、SAP UI Landscape formatが便利なのはよくわかりました。

一応、年始から多くのSAPユーザがGUI750を使い出して、私のブログを見てくださることを期待して、もっとGUI関連フロントエンドには敏感でいようと思います。

本記事が少しでもユーザ皆さんの一助になれば幸いです。

では、今日はこの辺で失礼いたします。 

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データベースMeetup(Vol.1)に参加!!

こんばんは、カズやんです。

本日は、振替により会社は休みです。

久しぶりに、ゆっくりできるので、ひたすらDBの勉強をしていましたが、

午後から渋谷でMeetupに参加してきましたw

 

techplay.jp

大学が渋谷にあったので、道玄坂とかその辺には大変お世話になりましたが、渋谷にくるの自体は本当に何年ぶりとかそんな感じです。

 今日お邪魔したのは、渋谷公演通り前ビル8FのTECH PLAY

f:id:kazuyaengineer:20171222000647j:plain

 エントランスがめっちゃいい雰囲気www

 

Theベンチャーって感じのラフな会場にスーツを着た大人が勢揃いでちょっと不気味でしたww

参加者は、大半が30歳以上で、平均年齢40歳くらいな感じです。

私と同年代は一緒に参加した会社の同期以外はおそらく1人もいない感じでしたw

 

アクセンチュアコンサルタントの方の挨拶からスタートし、

AWSの方のデータベースのヒストリーとSAP Hanaの優位点についての説明。

最後に、アクセンチュアの花木さんのお話がこれまた技術だらけの話で超長いのですが、かなりためになる話でしたww

 

とりあえず、キーワードは

・インメモリデータベース

・カラム型

 の2つは説明できれば今日のゴールは達成できたのではないかと思います。

 

最後の話が長すぎて私が一番聞きたかったパネルディスカッションは割愛され、懇親会になりました。懇親会はなかなか盛り上がらなくて笑いましたが、基本的に皆さん典型的なエンジニアで自分からは話しかけないですが、技術の話になるとクソほど止まらないという感じですwww

 

私が会話した方々は、ベンチャーでデータサイエンティストとして業務を行なっている方々が多く、皆さんビッグデータの分析基盤を担当するエンジニアの方々でした。正直、彼らの話している日本語はなかなか意味がわからなかったので、HANA DBも勉強です...

 

私が、当初目標としていた同年代の友人を作るという目標は果たせませんでしたが、HANA DBがOracleに代表される従来DBとどのように違うのかわかった気がします。

新ためての詳細は後日書かせていただきますが、今はとりあえずOracle MasterのDBAのところを頑張るのが私のタスクだと思うので精進したいと思います。

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SAPプログラムバッファに関して

こんばんは、カズヤんです。

 

今日は、SAPプログラムバッファ(別名、SAP実行可能バッファ、ABAPバッファ、PXA、プログラム実行領域)について考えてみます。

 

前回の投稿で、SAPのインスタンスには、ディスパッチャ、ワークプロセス、プログラムパッファが含まれることを書きました。

 

そもそも、プログラムパッファについて、そんな簡単に頭入ってこないので、じっくり考えようと思います。

 

そもそも、プログラムバッファ領域は何かというと、ちと難しいですが、ABAPプログラムの実行可能な処理(ロード)を保管する機能を持つ領域のことです。

プログラムバッファの内容はテーブル D010L (ABAP ロード) 、D010T (テキスト) 、および D010Y(シンボルテーブル)に保管されます。

 

プログラムバッファ領域のパフォーマンスは、SAPGUI上にて Trcd:ST02にて、確認可能です。

ST02を実行すると、プログラムバッファヒット率と表示されています。

 

ここでいうヒット率は、プログラムを実行した際に、どれほどのロードをメインメモリのみで処理できるかを示す割合です。もし、メモリで処理できない場合には、OS上のディスクに保存されているデータを読み込む必要があるため、処理に時間がかかります。

 基本情報試験とかだと、確か、必要データがキャッシュメモリとか、ディスクキャッシュに存在する確率のことをヒット率とか言ってますが、あれのことです。

 

ヒット率は、90%以上であることが望ましく、特に95%前後であることが1番良いです。

 

プログラムパッファ領域が大きいことが望ましいことは言うまでもありませんが、この指標をみて大きさを再度調整することも可能です。

 

もし、バッファヒット率が小さい場合には、ログオングループの設定を行うことで、メインメモリのリソースを軽減できるそうです。

 

 ただ、基本情報の学習も兼ねて、メモリシステム構成に関して再度復習の必要性を感じています。机上で学んだ知識が実践で問われてもまだ繋がっていないです...

英単語帳では、意味がわかるけど会話に入れられないような感覚っすね...

 

ちと課題が見えたので、明日その辺学習してみようと思いまする...

では、今日はここにて失礼します

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アプリケーションサーバー(インスタンス)とは?

こんばんは、カズヤんです。

最近、フリーランスの話を先輩にしてからというものの、先輩のモチベが120%まで上がり、SAP社によるADM100という研修に沿った内容のテキストを用いて、バッグエンドの学習を見てもらっています。今日は、本当に基礎の基礎のインスタンスやログオングループのところを教えてもらったので、自分の知識定着のためにも共有させてもらいます。

 

僕はインフラエンジニア向けの研修チームにいたのですが、サーバーについてはよく分かっていません。

開発演習でDNSサーバーを構築しましたが今は何も覚えていませんwww

(DNSドメイン名とIPアドレスを対応させているということ以外忘れましたwww)

 

SAPにおいては、アプリケーションサーバーはインスタンスと呼ばれており、SAP独自の構成となっており一旦しっかり学習しないと仕組みを理解するのは容易ではないと思います。以下にて説明していきます。

 

通常、アプリを開発する際には、OS上にアプリを乗っけますが、

SAPでは、OS上にNet Weaver というミドルウェアがあり、Net Weaverの中にBasisというコンポーネントが含まれています。これは、以前の記事においても説明しましたね

kazuyaengineer.hatenablog.com

Basisの中には、インスタンスが存在し、インスタンスには以下の3つの要素が含まれます。ディスパッチャー、ワークプロセス、メインメモリ領域です。

 

■ディスパッチャ

処理の順番待ちをしているワークプロセスを効率的に配分する役割を担います。ディスパッチャは各ワークプロセスに1つのみ存在します。SAPに限らずLINUXとかUNIXなら、ps -efで見れますよね。てことは、ディスパッチャもあるはず..

 

■ワークプロセス

SAP Basisでは、下記5つのワークプロセスが存在します。

(1) エンキューワークプロセス

SAPレベルでのロック処理はエンキューワークプロセスにて実行されます。

セントラルインスタンスに特有のワークプロセスです。

 

(2) バッググランドワークプロセス

ダイアログワークプロセスと異なり、非対話型のワークプロセスです。

夜間バッチ処理など、時間やイベントがジョブのトリガーとなっている際に実行されるワークプロセスです。

 

(3) ダイアログワークプロセス

バッググラウンドワークプロセスと異なり、対話型のワークプロセスです。

対話型のため、ユーザがジョブを実行すると即座にプロセスが起動しジョブが実行されます。

 

(4) 更新ワークプロセス

時間のかかる処理はバッググラウンドにて更新が実行されます。その際に、更新ワークプロセスが実行されます。

 

(5) スプールワークプロセス

スプールとは印刷を実行する際に、データを直接プリンタに送るのでなく、処理の順番が来るまで待機することです。スプールワークプロセスがこのような処理に実行されます。

 

■メインメモリ領域(プログラムバッファ)

どのインスタンスにも、メモリ領域が存在します。このプログラムバッファにより、同じプログラムをわざわざデータベースに読み込む必要なく迅速に処理が行えます。プログラムバッファが大きければ大きいほど、プログラムの処理速度が高速になります。

 

これらを図にすると、下記のような感じです。

このポリゴンみたいのが一個のインスタンスだと思ってもらえればいいっすww

この隙間部分がプログラムバッファ領域という感じですね。

    f:id:kazuyaengineer:20171219223728p:plain

 

ちなみに、このワークプロセス数は自由に変えられるそうです。

ダイアログワークプロセスやエンキューワークプロセスは必ず1つ以上は存在しなければならないそうですが、お客さんがシステムに要求するパフォーマンスやシステムが耐えられる負荷次第で変更できるということです(SAP Note 39412参照)。

ただ、ワークプロセス数は構築案件での話ですので、運用の場合はワークプロセスと機能だけを覚えておけば問題ないはずです。

 

ちなみにあるインスタンスのワークプロセスのステータスに関しては、

SAPにおけるTrcd: SM50にて確認ができます。

 

SAP Basisの仕組みは、OSの仕組みと似ていることが多いので、OSのコンピューティングの仕組みに精通された方なら飲み込みが早いと思います。転じて、SAP Basisの仕組みを学べば、OSのコンピューティングの仕組みも少し詳しくなると思います。

 

SAP Basis業務をやられている方の助けになれば幸いです。

Oracle試験とSAPコンサル試験引き続き頑張ります。

 

では、今日はここで失礼します。

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